そろばんの「壁」ごとにSTEP!

そろばんでは乗り越えるべき「壁」がいくつもあります。
当サイトでは、それらの壁ごとに分けて解説しています(「STEP」で分けています)。

<一言>
この記事をはじめて読むかたは、まずは「そろばん」は、数字カードを使えばかんたんに教えられる!(答えが1桁のたし算編)からご覧になってください。

スポンサード リンク


【STEP1】繰り上がりがあるたし算の前に知っておくべきことと、「5+5」の計算

今度は、【1】と【5】のカードだけではなく【10】のカードも使います。
つぎのように置きます。
【10】のカードも上から順に置いていきます。
【1】のカードと1列ちがうだけで同じですね。



さて、これがわかれば、子どもの手元に【5】のカード2枚を置いてください。
そして「5+5」を計算して、といってください。

まずは【5】のカードを置けると思います。
これに【5】のカードを置かないといけないのですが、置くスペースがないですよね。



そこで、子どもの手元に、さりげなく【10】のカードを置いてください。
気がつかない場合は「交換」とヒントを出してみてください。
すると、つぎのようにできると気がつくと思います。



あとは、先ほど紹介した【10】のカードの置きかたを覚えていれば、つぎのようになるのはわかると思います。



今度は子どもの手元に【1】のカードを5枚、【5】のカードを1枚置いてください。
そして「5+5」の計算をさせてください。

子どもがカードを動かしたら、さりげなく【10】のカードを渡してください。
もうわかりますね。
つぎのように【10】のカードと交換できます。



よって、つぎのようになります。



ちなみに、途中で【5】のカードと交換させても構いません。
練習になりますしね。

スポンサード リンク


【STEP2】繰り上がりのある、たし算(1〜9+5)

子どもの手元に【5】のカード2枚、【1】のカード2枚を置いてください。
そして、「7+5」を計算させてください。

まずは、7をつくります。
これに【5】のカードを置きたいのですが、置けないですよね。



ここで、子どもの手元に【10】のカード1枚を、さりげなく置いてください。
すると「交換」できると気がつくと思います。



あとは【10】のカードを置く場所さえ覚えていれば、つぎのようにできるとわかると思います。



そのあとは、つぎのように練習させましょう。

(練習問題1)【1】のカード7枚。【5】のカード1枚を子どもの手元に置いて、「7+5」を計算させてみてください。ちなみに、【10】のカードは、子どもがそろばんに「7」をつくったあとにそっと手元に置いてください。

(練習問題2)【1】と【5】のカードをたくさん子どもの手元に置いて、「7+5」を計算させてみてください。ちなみに、【10】のカードは、子どもがそろばんに「7」をつくったあとにそっと手元に置いてください。

【STEP3】繰り上がりのある、たし算(1〜5+6〜9)

子どもの手元に【1】のカード6枚、【5】のカード1枚を置いてください。
そして、「3+8」を計算させてください。

まずは、3をつくります。
これに、8(【1】のカード3枚と【5】のカード1枚)を置きたいのですが、置けないですよね。
そのような場合、どうすればいいのでした?



そうです。
そろばんに置いてあるカードから借りればいいのでした。
借りて【5】か【10】のカードと交換します(枚数を減らすため)。
ここで、もう一度、じっくり上図を見てください。
2つの方法が考えられますね。

まず1つ目は【5】のカードをつくる方法です。
そろばんの外にある【1】のカード3枚は、【1】のカードがあと2枚あれば5にできます。



そこで、そろばんに置いてある【1】のカード2枚をそろばんの外に移動させます(借ります)。



すると、つぎのように交換できますね。



ここで、子どもの手元に、さりげなく【10】のカードを置いてください。
すると、まだ交換できることに気がつくと思います。



あとは、【10】のカードをどこに置くのか覚えていれば、答えはわかると思います。



つぎに2つ目は、いきなり【10】のカードと交換する方法です。
どのように考えればいいのでしょうか。
※いきなり交換するので、ここで子どもの手元にスッと【10】のカードを置いてください。

そろばんの外にある8(【1】のカード3枚、【5】のカード1枚)は、【1】のカードがあと2枚あれば10にできます。



そこで、そろばんに置いてある【1】のカード2枚をそろばんの外に移動させます(借ります)。



すると、【10】のカードをつくることができます。
あとは、【10】のカードはどこに置くのか覚えていれば、つぎのようにできますよね。



というわけで、2つの方法を紹介しました。

ほかにも考え方はありますが、「そろばん」という観点で考えると、「そろばんから【1】のカードを2枚借りて【10】のカードと交換する」という後者の方法を習得させてくださいね。

ここまでできれば練習問題を解かせましょう。

<5未満の数字+6以上の数字>
・4+6(ちょうど10になりますが、考え方は同じです)
・4+7
・4+8
・4+9

・3+7
・3+8
・3+9

・2+8
・2+9

・1+9

【STEP4】繰り上がりのある、たし算(6〜9+1〜4)

子どもの手元に【1】のカード6枚、【5】のカード1枚を置いてください。
そして、「8+3」を計算させてください。

「…ん? さっきの「3+8」と同じじゃないか」

そう思われたかたもいると思いますが、考え方がすこしちがいますし、「3+8+2+9+8+…」のような計算問題だと「こことここの項の順番をいれかえて…」とできません。
根底にある考え方はさきほどと同じですが、あらたな気持ちでやりかたを見ていきましょう。

というわけで、まずはそろばんに【1】のカード3枚と、【5】のカード1枚を置きます。
そろばんの外には【1】のカードが3枚ありますね。



そろばんの外のカードをそろばんに置けないので、そろばんに置いてあるカードから借りればいいのでした。
何のカードを何枚借りればいいと思いますか。

そうですね。
【1】のカード2枚を借りれば、そろばんの外のカードは【5】と交換できます。



つまり、つぎのようにできます。



ここで子どもの手元に【10】のカードをスッと置いてください。
あとは【5】のカード2枚を、【10】のカード1枚と交換します。
すると、つぎのようになります。



ここまでできれば練習問題を解かせましょう。

<5未満の数字+6以上の数字>
・6+4(ちょうど10になりますが、考え方は同じです)
・7+4
・8+4
・9+4

・7+3
・8+3
・9+3

・8+2
・9+2

・9+1

【STEP5】ちがう計算として独立!

子どもの手元に【1】のカード7枚、【5】のカード2枚を置いてください。
そして、「8+9」を計算させてください。

やりかたは、STEP3、STEP4とほぼ同じなので解けると思います。
ちがうのは、そろばんに【5】のカードがあるかないかだけですから。
しかし、子どもによっては、この【5】のカードの存在感が大きく、実物のそろばんで計算させると5の玉をはじく必要がないのに、はじいてしまう子どもがいます。
そこで、独立させています。

というわけで、本題です。

まずは8を、そろばんでつくってください。
これに9を足すわけなので、そろばんの外に置いてください。



外にある合計9のカード、そろばんに置けません。
そういうときは、そろばんのなかのカードを借りるのでした。
いま、外のカードは【1】のカード1枚あれば、【10】のカードと交換できますね。
そこで、【1】のカードを借りて、【10】にします。



よって、つぎのようになります。



ここまでできれば練習問題を解かせましょう。

<補講>
・9+9
・8+9
・7+9
・6+9

・9+8
・8+8
・7+8

・9+7
・8+7

・9+6

【STEP7】たし算の最後の壁は高い!

たし算の最後の壁です。

子どもの手元に【1】のカード3枚、【5】のカード2枚、【10】のカード1枚を置いてください。
そして、「7+6」を計算させてください。

まずは、そろばんに7をつくります。そして、そろばんの外に6をつくります。



6(【1】のカード1枚、【5】のカード1枚)は一度に置けませんよね。
そのような場合、そろばんのなかからカードを借りればいいのですが…。

そろばんのなかのカードを借りても、そろばんの外で【5】もしくは【10】をつくることはできません。
どうすればいいのでしょうか。

「6」は「5」と「1」に分けられるので、それぞれ別に考えます。
具体的には、【1】のカードはそろばんにそのまま置くことができます。
【5】のカードはそろばんにある【5】のカードと合わせると、【10】のカードと交換できます。




よって、つぎのようになります。



なお、【5】の2枚カードのカードと【10】のカード1枚との交換は後です。つまり、つぎの順番を守るようにしてください。

・そろばんの外にある【1】のカードを、そろばんに置く
・そろばんの外にある【5】のカードと、そろばんにある【5】のカードと、【10】
「どちらが先でも同じでは?」と思うでしょうが、実物のそろばんでは「1の玉をあげてから5の玉をはじく」ほうがはやいので、1が先になっています。
実物のそろばんが正しくできるようになるため、順番を守りましょう。

ここまで親のあなたが理解できれば、子どもにつぎの練習問題をさせましょう。

・6+6
・6+7
・6+8

・7+6
・7+7

・8+6

あとは実物のそろばんを使ってみよう!

前のページとあわせると、そろばんで、たし算ができるようになります。
あとは練習あるのみ!

幼少のころに使った、たし算のドリルを使って練習させるといいでしょう。

「子どもと楽しみながら「算数」を勉強しよう!(一年生)」のトップページ
「楽しみながら、算数・数学を勉強しよう!」のトップページ