「位の数」はイメージが大切!(一年生)
これから「位の数」を子どもに教えますが、当サイトではつぎの2段階で教えます。
1.おはじきで、イメージをつかませる(このページ)
2.カードで、位の数を教える
上記1は不要ではないか、と思うかたもいると思いますが、イメージをつかんでいないと、ありえない間違いをすることがあります。
上記1からしっかりと教えましょう!
というわけで、おはじきを使って、子どもに「位の数のイメージ」をもたせる方法について解説します。
なお、もしおはじきが手元になければ、おはじきを2袋買ってください。
算数を教えるとき、おはじきは、案外、使えるので、この際、買っておくといいですよ!
百均で買えば200円ですしね。
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おはじきを3種類の色に分けて、カードを3枚用意しよう!
手元にある、おはじきを3種類の色に分けてください。
※当サイトでは、「赤色」「黄色」「青色」の3種類に分けた、としています。
そして、コピー用紙などの紙を1、2枚用意して、つぎのようなカードをつくってください(1の位、10の位、100の位の3枚できあがります)。
・おはじきを10個置けるほどの大きさで、紙を切って、3枚、カードをつくってください
・それぞれのカードの上のほうに「1のくらい」「10のくらい」「100のくらい」と書いてください。
これで準備は完了です。
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つぎに、10の位のイメージをつかませよう!
子どもの前に、赤いおはじきを10個、黄色いおはじきを1個置いてください。
そして「赤いおはじき10個と黄色いおはじき1個は交換できるんだよ」と教えてください。
「じゃあ、黄色いおはじき1個は、赤いおはじきいくつと交換できる?」と聞いてください。
「10個」と答えると思います。
つぎに「赤いおはじきが20個あれば、黄色いおはじき、いくつと交換できる?」と聞いてください。
以前に勉強した内容を覚えていれば「2個」と答えると思います。
同様に、赤いおはじき30個は黄色いおはじき3個、赤いおはじき40個は黄色いおはじき4個と交換できると、子どもと確認しましょう。
これができれば、本題です。
自分の前に、黄色いおはじき1個を置いてください。
子どもの前に、つぎのものを置いてください。
・赤いおはじき10個
・1の位のカード。(子どもから見て)その左に10の位のカード
まずは、1の位のカードに赤いおはじきを10個置いてください。
そして、つぎのように聞いてください。
・「1のくらいのカードには、赤いおはじき9個までしか置けないよね。それでも、10個、置きたい場合は、どうすればいいと思う?」
「黄色いおはじきを使うんだよ。赤いおはじきは、黄色いおはじき、いくつと交換できるんだった?」
子どもは「1つ」と答えると思います。
赤いおはじき10個を、自分の手元にある黄色いおはじき1個と交換してください。
そして「黄色いおはじきは、10のくらいのカードに置くんだよ」と教えて、黄色いおはじき1個を10の位のカードに置いてください。
つぎのようになりますね。
そして、子どもにつぎのことを確認してください。
・赤いおはじき10個あった。
・赤いおはじきは1の位のカードに置く。しかし、9個までしか置けない。
・そこで、黄色いおはじきと交換
・黄色いおはじき1個は、赤いおはじき10個と交換できる
・黄色いおはじきは、10の位のカードに置く
・10の位のカードに黄色いおはじきが1個あれば、それは赤いおはじき10個と同じ
子どもがこれらを理解したなら、つぎの2つを教えてください。
・1の位のカードに何も書かないわけにはいかないので、「ない」ということで0を書くこと
・10の位のカードには、黄色いおはじきを9個まで置くことができること
ここまでわかれば、あとは練習問題を繰り返し解かせましょう!
(問)つぎのカードの場合、赤いおはじきはいくつある?
「14」と答えられればいいのですが、わからないようなら、つぎのように教えてあげるといいでしょう。
1.黄色いおはじき1個は、赤いおはじき10個と交換できる
2.「10+4」で、「14」
(問)つぎのカードの場合、赤いおはじきはいくつある?
「20個」と答えられればいいのですが、わからないようなら、つぎのように教えてあげるといいでしょう。
1.黄色いおはじき1個は、赤いおはじき10個と交換できる
2.赤いおはじき10個が2つあるので「10、20」で「20個」
(問)子どもに、赤いおはじき18個をカードに置かせてください
赤いおはじき18個のうち、10個は黄色のおはじきに交換できます。
つまり、赤いおはじき18個は、黄色いおはじき1個と赤いおはじき8個ということですね。
よって、つぎのようになると教えてあげてください。
【目標】つぎのことを覚えている
・「10の位」という名を覚えている
・(自分から見て)左から「10の位のカード」「1の位のカード」の順で置く
・10の位のカードには、黄色いおはじきを9個までしか置けない
・1の位のカードには、赤いおはじきを9個までしか置けない
・赤いおはじき10個と黄色いおはじき1個は交換できる
ついでに百の位のイメージも教えてしまおう!
子どもの手元に、(子どもから見て左から)100の位のカード、10の位のカード、1の位のカード、それと黄色いおはじきを10個、置いてください。
自分の手元には、青いおはじきを1個置いてください。
これで準備完了です。
まずは、子どもに「黄色いおはじき10個をカードに置いて」と言ってください。
子どもは「黄色いおはじきは9個までしか置けない」などと言うと思いますが、そこですかさず、つぎの3つを教えてください。
・黄色いおはじき10個と、青いおはじき1個を交換できる
・青いおはじきは、100の位のカードに置く
・10の位、1の位に何も置かないときは「0」と書く。
よって、つぎのようになります。
先ほどと同じなので、子どももできると思いますが、もしわからないようなら、10の位の数をしっかり復習させてください。
最後に、復習をします。
子どもの前に並べてある3枚のカードを指さしながら、1の位のカードには赤いおはじきを9個までしか置けないこと、10の位のカードには黄色いおはじきを9個までしか置けないこと、100の位のカードには青いおはじきを9個までしか置けないことを教えてください。
では、子どもに練習問題を解かせましょう。
(問)つぎのカードの場合、黄色いおはじきはいくつになる?
青いおはじき1個は、黄色いおはじき10個と交換できるのですよね。
黄色いおはじきは「10+1」で、11個ですね。
(問)黄色いおはじき21個をカードに置こう!
黄色いおはじき21個のうち20個は、青いおはじき2個と交換できますよね。
よって、つぎのようになります。
【目標】つぎのことを覚えている
・「100の位」の名を覚えている。
・(自分から見て)左から「100の位のカード」「10の位のカード」「1の位のカード」の順に置く
・100の位のカードには、青いおはじきを9個までしか置けない
・10の位のカードには、黄色いおはじきを9個までしか置けない
・黄色いおはじき10個と青いおはじき1個は交換できる
千の位の数以降も考えかたは同じ
青いおはじきが10個あれば、どうなると思いますか。
いままでと同じです
「千の位のカード」がでてくるだけです。
これがずっと続いていきます。