午前と午後をなんとなく教えよう!
子どもに、毎日、「朝」と「夕方」、何時に何をしているのか、紙に書き出させてください。
そして、「朝」と「夕方」で、同じ時間があるところを紙に抜き出してください。
(例)同じ6時
・朝、ごはんを食べる→6時
・夕方、ごはんを食べる→6時
子どもに「6時が2つあるよね。『6時』だけだと、朝ごはんのことか、夕ご飯のことかわからないよね。だから、どちらの6時なのかわかるように、朝の6時の前には『午前』をつけて午前6時、夕方の6時の前には『午後』とつけて午後6時にするんだ」と教えてください。
そして「じゃあ、さっきの紙に書いた時間に午前と午後をつけてみて」と言ってください。子どもも「朝には午前」「夕方には午後」と気がつくと思います。
つぎは、つぎのように紙に書いて「じゃあ、午前と午後を書いてみて」と言ってみましょう。
この紙の書きかただと、昼で午前から午後に切り替わると気がつくと思います。
全問正解でも不正解があっても、子どもが書き終われば紙につぎのものを書いて、それを見せながら「お昼の12時までは『午前』、1時からは『午後』をつけるんだ」と言って、覚えさせましょう。
ちなみに、12時は正午ですが、わかるようなら教えてください。
【目標】昼の12時までには時間の前に「午前」、1時から時間の前に「午後」をつけるとわかる
スポンサード リンク
12時制と24時制を、なんとなく教えよう!
子どもに先ほどの解答(下図)を見せながら、「さっきは朝の6時と夕方の6時のどちらかわからないから、午前と午後をつけたよね」と言ってください。
紙に下図を描いて、子どもに見せながら「でも、めんどうだよね。12のつぎは13なんだから13時、そのつぎは14なんだから14時にすればいいよね。そういう時間の数えかたもあるんだ」と言ってください。
つぎのように、先ほどの図2つを並べて、「でもね。ほら見てごらん。2時と14時は同じ時刻なんだけど…。同じ時刻ってわからないよね」と言ってください。
そして、「大きいほうから12を引けばいいんだけど…。それはまた今後勉強しよう」と言って話を切り上げましょう。
(参考)なぜ、12時制と24時制をきちんと教えないのか?
日常生活では、12時制と24時制の2つが混在しています。
それを子どもも見ていて、特に時刻と時間を習ったあと、これに疑問に感じることがあります。
本来なら、12時制と24時制もきちんと教えるべきです。
しかし、一年生には難しいので、無理に教えるとかえってわからなくなることがあります。
だから「そういうものがあるんだ」くらいにしておくわけです。
とはいえ、子どもが理解できるようなら教えてしまっても構いませんが(二年生のページに教えかたがあります)。
【目標】12時制だけではなく、24時制もあるんだ、と、なんとなくわかる