そろばんを習わせる時期
そろばんはいつから習わせればいいのでしょうか。
「四則演算が完全にできるようになった時期」です(その理由は別のページにあります)。
ふつうは四年生にもなれば四則演算はできると思うので、小学校四年生が、そろばんを習わせる1つのタイミングとなります。
<「高校受験」が目標>
・小学校四年生あたりから、そろばん教室に通わせる
中学受験を考えているのならば、話は別です。
詳細は別のページにありますが、そろばんと中学受験はタイミングがあいません。
そこで、幼少のころから公文式か親かどちらでもいいのですが、繰り上がりがあるたし算、繰り下がりがあるひき算まで教え込んでください。
その後、そのまま、そろばんを教えるといいでしょう。
こうすると、中学受験の大切な時間を費やす必要はありませんし、そろばんで素早く正確に計算問題を解けるようになります。
スポンサード リンク
そろばんの習得にかかる時間
子どもに、そろばんを習得させるのに、どのくらいの時間が必要でしょうか。
そろばんは大きく分けてつぎの8つがあります。
・たし算
・ひき算
・かけ算
・わり算
・たし算の暗算
・ひき算の暗算
・かけ算の暗算
・わり算の暗算
そろばんは、からだに覚えさせないと役に立たないので、練習に時間がかかります。つまり、以下です。
・たし算ができるようになる時間
・たし算を練習する時間
・ひき算ができるようになる時間
・ひき算を練習する時間
・かけ算ができるようになる時間
・かけ算を練習する時間
・わり算ができるようになる時間
・わり算を練習する時間
・たし算の暗算ができるようになる時間
・たし算の暗算を練習する時間
・ひき算の暗算ができるようになる時間
・ひき算の暗算を練習する時間
・かけ算の暗算ができるようになる時間
・かけ算の暗算を練習する時間
・わり算の暗算ができるようになる時間
・わり算の暗算を練習する時間
これらのうち、たし算とひき算は、練習する時間も含めて、比較的時間がかかりません。
実際、小学生一年生に教えたら2か月もかかりませんでしたからね(ただし、それほどの練度ではありません)。
暗算はたし算やひき算の延長線上です。
たし算やひき算をしっかり練習していれば、すぐに暗算できるようになります。
一方、かけ算、わり算は時間がかかります。
複雑なので暗算となると、もっと時間がかかります。
ふつうにそろばん教室に通っていると、すべてできるようになるまで、年単位の時間がかかるのではないでしょうか。
スポンサード リンク
わたしがお勧めするのは「たし算」「ひき算」「たし算の暗算」「ひき算の暗算」のみ!
そろばんのべてを習得しようとすれば、年単位の時間がかかります。
その要因は「練習にかかる時間」なので、いずれかの習得をあきらめると、時間はかなり短縮できます。
(例)かけ算とわり算をあきらめると、半分以下の時間で済む!
・たし算ができるようになる時間
・たし算を練習する時間
・ひき算ができるようになる時間
・ひき算を練習する時間
・たし算の暗算ができるようになる時間
・たし算の暗算を練習する時間
・ひき算の暗算ができるようになる時間
・ひき算の暗算を練習する時間
では、何をあきらめるといいのでしょうか。
日常生活で、四則演算をする機会が多くて暗算できれば便利ですよね。
ただ、たとえば「2800÷52」のような、桁数の多い、かけ算、わり算の計算の頻度は少ないです。
受験でも、四則演算すべて必要ですが、桁数が多い計算はあまりしません。
このような「頻度」に加えて「習得までの時間」をいれると、つぎのようになります。
・たし算:利用頻度が高い。桁数の多い計算の機会も多い。習得に時間はかからない。
・ひき算:利用頻度が高い。桁数の多い計算の機会も多い。習得に時間はかからない。
・かけ算:利用頻度が高い。しかし、桁数が多い計算の機会はすくない。習得に時間がかかる。
・わり算:利用頻度は高い。しかし、桁数が多い計算の機会はすくない。習得に時間がかかる。
費用対効果を考えると、つぎのようになりますね。
「たし算、ひき算、たし算の暗算、ひき算の暗算のみ習得する」
というわけで、わたしがお勧めするのは「たし算」「ひき算」「たし算の暗算」「ひき算の暗算」のみです。
具体的には、つぎの計画が考えられます。
<親が教える場合>
・たし算、ひき算のやりかたを教える
・からだに覚えさせるように練習を重ねる
・たし算とひき算の暗算の練習にうつる
・ひたすら練習する
<そろばん教室の場合>
・たし算、ひき算のやりかたを教わる
・練習を重ねる
・その後、そろばん教室はやめて、暗算は家庭学習で訓練する(練習を重ねていれば、すぐに暗算できるようになります)。
かけ算やわり算もした場合に比べると、練習量も半分以下で済みます。
実はわたしもそろばんを習って、確か2級あたりまでいったのですが…。いまでは、かけ算、わり算のやりかたをすっかり忘れてしまいました。しかし、たし算、ひき算は桁数が多くても暗算(そろばん)で計算できます。そろばんは勉強というよりも「習い事」と考えて習得させるといいかもしれませんね。