実際に「なめさせて」濃度を実感させよう!
まずは、コップと砂糖を用意してください。
コップに砂糖1本(4g)をいれます。
親「これに水をいれるとどうなると思う?」
子ども1の予測:「白くなる」
子ども2の予測:「透明になる」
水をいれて、かき混ぜてみましょう!
親「透明になりましたー 溶けると透明になるんだ!」
そして、青いコップには1本、赤いコップには3本の砂糖をいれて、水を入れて舐めさせてください。
親「どっちが甘い?」
子どもたち「赤いコップのほう!」
※食塩にしないのは、こうやってなめさせるためです。
親「砂糖の量が多いほど、甘くなるよねー じゃあ、問題ね。砂糖1本だけで、赤いコップより甘くできると思う?」
子ども1の予測「できない」
子ども2の予測「できない。だって、赤いコップは3本使っていたから」
コップに砂糖1本いれて、水を少量いれてかき混ぜましょう。
そして子どもに舐めさせてください。
子どもたち「ものすごく甘い!」
親「え? なんで? 砂糖1本だけしか使っていなのに、なんで、一番甘くなったの???」
子ども「あ! 水が少ないからじゃん!」
親「そう。水って、甘くないよね。それをいっぱいいれたら、甘くなくなるよね。今回は、水がすこしだから、甘いままなんだねー」
コップを並べてください。
親「どれがどのくらい甘いのかわかる?」
子どもたち「わからない」
親「見た目ではわからないよね。だから『濃度』っていうものがあるんだ。一番甘いコレは20とするね。中くらいなのは10、甘くないのは5みたいに数字であらわすんだ。こうすれば、どれがどのくらい甘いのかわかるよねー」
いまのところ、数字は適当でいいです。
親「じゃあ、考えてみて。濃度って、どうやって決めると思う? わたしが適当に決めていいと思う?」
当然わかりません。
そういうときは、子どもが自分で気が付いたと思わせるように誘導です。
わたし「この水、なんで、甘いの?」
子どもたち「砂糖をいれたから!」
わたし「そうだよね。でも、甘くない水もあれば、甘い水もあったじゃん。なんで?」
子どもたち「水をいれたから!」
親「ひょっとして、濃度って、甘い砂糖と、甘くない水の量で決められるんじゃない?」
親「だって、水が少なかったら、甘くなったじゃん。濃度の数字が大きくなったじゃん」
親「水をたくさんいれたら、甘くなくなったじゃん。濃度の数字は小さくなったじゃん」
ここからは「割合」の話になるので、ここで切り上げてください。
【目標】・食塩などを水に溶かすと透明になるとわかる
・濃度のイメージをつかむ