●の倍数とは「●×整数」のこと
結論から書くと、●の倍数とは「●×整数」のことです。
(例)
・3の倍数とは「3×整数」のことです。たとえば「3×2=6」があります。
・5の倍数とは「5×整数」のことです。たとえば「5×3=15」があります。
よくわからないですよね。
じっくり説明していきます。
5に「×1」「×2」「×3」「×4」…と整数をかけていくと、つぎのように表せますよね。
※1、2、3、4、5…は整数です。
・5×1=5
・5×2=10
・5×3=15
・5×4=20
・5×5=25
すべて「5×整数」の形になっていますね。
よって、5、10、15、20、25、ぜんぶ5の倍数です。
別の例をあげます。
「3」に、「×1」「×2」「×3」「×4」…と整数をかけていくと、つぎのように表せますよね。
※1、2、3、4、5…は整数です。
・3×1=3
・3×2=6
・3×3=9
・3×4=12
・3×5=15
すべて「3×整数」の形になっていますね。
よって、3、6、9、12、15、ぜんぶ3の倍数です。
では、問題です。
4の倍数をいくつかあげてみてください。
4の倍数とは「4×整数」のことです。
よって、つぎの数が考えられます。
<4の倍数の例>
・4(=4×1)
・8(=4×2)
・12(=4×3)
・16(=4×4)
・20(=4×5)
つぎは7の倍数をいくつかあげてみてください。
7の倍数とは「7×整数」のことです。
よって、つぎの数が考えられます。
<7の倍数の例>
・7(=7×1)
・14(=7×2)
・21(=7×3)
・28(=7×4)
・35(=7×5)
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倍数の問題を解いてみよう!
(問)2の倍数を、ちいさいものから順に3つあげてください。
2の倍数とは、2に整数をかけたものでした。
つまり、2に「×1」「×2」「×3」…とかけたものすべて2の倍数です。
・2×1=2
・2×2=4
・2×3=6
・2×4=8
・2×5=10
問題文では「ちいさいものから順に3つ」とあるので、答えは、2、4、6です。
(問)6は何の倍数だと思いますか。
「2×3=6」ですよね。
2に「×3」としているので「2の倍数」と考えたひともいると思います。
しかし、「3×2=6」です。
3に「×2」としているので「3の倍数」とも考えられます。
どちらが正解なのでしょうか。
答えは「両方」です。
6は2の倍数でもあり、3の倍数でもあるのですね。
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倍数はいくつある?
5の倍数はいくつあると思いますか。
先ほどは5の倍数として「5(=5×1)」「10(=5×2)」「15(=5×3)」「20(=5×4)」「25(=5×5)」と5つ紹介しましたが、実は「50(=5×10)」「495(=5×99)」なども5の倍数です。
つまり、整数は無限大にあるので、5の倍数も無限にあります。
「●の倍数はいくつあるのか?」と聞かれることはまずありませんが、もし聞かれれば「無限にある」とでも答えておけばいいでしょう。
倍数に負の数はある?
整数とは「…−6、−5、−4、−3、−2、−1、0、1、2、3、4…」のことでした。
●の倍数は「●×整数」なので、負の数の倍数があることになります。
(例)5の倍数 → 5×(−2)=−10
ただ、定義次第ですし、問題文には「ただし、正の数のみ」のように注釈があるので、気にする必要はありません。
0は倍数?
3の倍数は「3×整数」なので、整数が0のとき、3の倍数は0になります。
3だけではありません。
5の倍数は「5×整数」なので、整数が0のとき、5の倍数は0になります。
それだけではありません。
●の倍数は「●×整数」なので、整数が0のとき、●の倍数は「●×0=0」で0
です。
というわけで、3の倍数、5の倍数、8の倍数…など。0はあらゆる倍数です。
ただ、たいてい、問題文に「1よりも大きい整数」などと注釈があるので、答えに0を含む場合はほとんどありません。