時計やカレンダーの読みかたは案外難しい!
「時計」
「カレンダー」
大人になると当たり前のように、さまざまな「数」を扱います。
計算のたいはんは「足し算」「引き算」なので、子どもでも、かんたんに、できると思ってしまいます。
(例)今、7:20。5分後は7:25。→「20+5」で計算
しかし、実は、かなり難しいものばかりです。
なぜなら、世にあふれている数には、指で数えられる10進法だけではなく、12・24進法、7進法などを使っているものもあるためです。
・りんごの数など → 10進法
(例)1個、2個、3個、4個…9個。つぎに桁があがって10個になる
・時計 → 12・24進法
(例)1分、2分…59分。つぎに桁があがって1時間になる
・カレンダー → 7進法と10進法が混在
(例)月曜日(1日とする)、火曜日(2日)、水曜日…日曜日(7日)のつぎは月曜日(8日)、火曜日(9日)。「曜日」は7で周期がくるのに、「日」は10で周期がくる
これだけではありません。
「5分後」「10分前」「10分間」「×日後」「×日間」など、無意識で、過去・現在・未来の時間軸も使っています。
<時間の概念がわかっていないと、「基準」がわからない!>
・「明日は集合時間の10分前には来ること!」 → 集合時間を基準にして10分前
・「10分前に事件は起きた」 → 今を基準にして10分前
しかし、これらのことは、特段、勉強した記憶はないと思います。
なぜだと思いますか。
小学校で教わりつつ、社会生活のなかで、自然に覚えていくためです。
よって、ふつうは心配する必要はありません。
しかし、問題になるのは先取り学習をしている場合です(その最たる例は小学校受験です)。
小学校低学年くらいまでに、ゆっくりと自然に学習していくことを、低年齢でできるようにしなければなりません。